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株式会社カルナーは静岡県柿田川湧水群で有名な水どころに本社を置く、カルシウムメーカー。同社が生産するクッキングカルシウムはカルシウムを手軽に摂取できるようにと1977年に製造を開始してから40年、様々な場面で活用されているクッキングカルシウムの生産現場に密着しました。

40年前のカルシウム事情

1977年…白黒テレビ放送が終わり、子供たちはスーパーカー消しゴムブームの真っただ中、当時としてはあまり聞きなれないカルシウムという成分に注目した千葉のとある大学教授が、「人間の体はカルシウムが多く占めているのに現代人はカルシウムが不足している、もっと手軽に摂取できないものか」と、大学の垣根を越えて他校の教授らと考察していた中、巡り巡って先代社長の元へ。

それならばと浜名湖で獲れる牡蠣の貝殻が大量にあるので、試行錯誤を重ねて粉末化に成功し、最初は栄養大学の給食などで出して、添加物じゃない天然由来のカルシウムなら安全だろうと学校給食で使うようになり、特にカルシウムが不足した人が多い老人ホームや病院などで業務用として利用されていました。

1996年、さらなる販路の開拓として「カルナーカルシウム130」を生協にて発売。その後、カルシウムだけじゃなく鉄分も一緒に摂りたい、という声を受けて鉄分入りの「カルナーカルシウムFe」を発売。そして現在では商品名をクッキングカルシウムFeに変えてご好評いただいています。

クッキングカルシウムができるまで

浜名湖産の牡蠣と陸奥湾産の帆立の貝殻を洗浄して乾燥させます。

 


高温の窯に入れた時600キロの貝殻が400キロに。貝殻に付いているゴミなどはこの時点でほぼ燃えてなくなってしまいます。

 


焼けた貝がら(カルシウム)と乳酸を混ぜて撹拌、濾過してゴミ取り



濃縮させて固形になったものを、粉砕機に入れて粉末化

 

左:粉末化の最終工程
上:完成した粉末に
鉄分ビタミンC,D3を混合

個包装スティックへの充填工程

完成したクッキングカルシウムの包材への充填は、社会福祉法人 富岳会様にて授産事業の一環で委託しています。

個包装スティックに充填するところから、重量検査、金属検知までを行います。

 

ロール状の包材から1分に約50個のスピードで包まれていきます。

 

設定の重量から多くても少なくても跳ね出し、金属探知機は目では見えない大きさの金属にも反応します。

 

個包装スティックになって帰ってきたクッキングカルシウムを、箱に詰め、透明フィルムのシュリンクをかけます、確認作業も含め全て手作業で行います。

 

安心の国産原料の調達から加工までを自社で行い、包材への充填では地域貢献にも繋がり、料理に混ぜても味が変わらない使いやすさから病院や学校など公共機関では必需品。40年前、カルシウムが不足している現代人のために産まれたクッキングカルシウムは、時代に合わせてより良い物と変化を加え、発売当初から変わらず使いやすい形態で、一家に一箱のアイテムだと感じました。

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